急行停車駅まで走ってみる

レイトショーを観るため、夕食後出かける。地図上では往復9kmだが、帰りに寄り道もしたので、ざっと10kmといったところか(早く距離計を取りつけないと)。時間は正確に測っていないけど、たぶん、往復合わせて1時間くらい。

このルートも、かなり坂が多い。下り坂は楽なはずだが、ただでさえ前傾姿勢になっているのに、下りとなるとさらに傾くため、(大げさに言えば)頭から突っ込むような形になって、少々怖い。だから下り坂はかなりスピードをセーブしている。一番安心して漕げるのは水平な道だが、市街地は赤信号で引っかかることも多く、信号のない交差点はもっと危ないから、そうはスピードは出せない。まあ「速く走る」のではなく「楽に走る」ことができればいいと思っている。

それにしても、30分ほど走ると、汗びっしょりになる。走っている時は風を受けるため、汗をかいている実感はなく、風が気持ちいいし、むしろ寒いくらいだが、停まると汗が吹き出してしまう。たかだか10kmと思うが、それなりの運動量になっているのは間違いない。

映画館に行くのに自転車が利用できると便利である。徒歩(公共交通機関利用)だと、バス代+鉄道代で700円かかるところ。自動車の場合は、ガソリン代は別にして、駐車料金がかかってしまう(映画を観るともらえるのは2時間無料券だが、2時間では足りないので、不足分は有料になる)。もちろん、自転車だと買い物ができないから、そこは一長一短であるが。

知っているものを、視点を変えて見てみると今までと違ったものが見える、というのは時折体験することだが、自転車を走らせていると、まさにそれを実感する。今回の道のりは自動車では何十回、もしかしたら100回以上走っている道だが、自転車で走ると目に入るものがまるで違う。別の道を走っているかのようだ。

路上に砂とか落葉とかがあって、その上を走ると、ずり、と滑るような感覚に捉われることがある。自動車では全く感じないものだ。こういう時、自動車とは全く違う、か弱い乗り物であることを実感する。