iPodはどこまで信用できるのか?

携帯音楽メディアとしてのiPodではなく、歩数計としてのiPodの話。

これまでも、実をいうと「本当にちゃんとカウントしてくれているのかな?」と思ったことはたびたびあった。「ああ、今日は歩いたな」と思っても、自分が思ったほどには数字がいっていなかったからだが、それは、「自分が思う」方が過大だったのだろうと思っていた。が、だんだん、小刻みに歩数計を取りだして、目盛りを確認する癖がついてきた。これも、信頼していないからではなく、ある地点からある地点まで、このくらい歩くといったい何歩なのかを知りたい、という気持ちが強かった。

そうして頻繁に取り出すと、見た時に動きが止まっていることがある。が、道を歩くというのは、一定の速さで真っ直ぐ歩き続けるわけではない。歩いたり、立ち止まったり、方向を変えたり、小走りになったり、頻繁に変化するわけで、変化があった時に認定が遅れて一瞬カウントをロストしても、それは仕方がないと思っていた。少なくとも手に持って見ていれば、止まることはないからだ。

ところが、ついに問題が明るみに出た。

先日の火曜日、ある場所に出かける必要があり、駅から少し離れているのだが、歩く距離を稼ぐいい機会だと、駅から歩くことにした。電車でその駅に降り立った時にiPodを見、今××歩か、と確認。それからホームを歩いて改札を抜け、駅前のロータリーを抜けて大通りに出、いよいよその場所に向かって歩き始めた時にまたiPodを見る。ところが、先ほどと数字が変わっていなかったのだ。

えーっと思ったが、見ているとちゃんとカウントを始めたため、ここまでで200歩か300歩かあったと思うけど、仕方ない、そういうこともあるだろうと諦め、またポケットにしまい、目的地に着いたところで再びiPodを見ると、さっきからまた100くらいしか回っていない。

結局、帰途、同じ道を通って帰ることとし、その間、歩きながらずっとiPodを手に持って動いていることを確認。数字を計算して往きは886歩のカウント漏れがあったと結論を出した。

今回はいいけれど、これは今回が初めてのことなのか、これまでにもたびたびあったことなのか。今から思うと、疑惑の時は何度かあったが、今更補正のしようがない。常に一定の割合でこうしたことが起きるのだとしたら、どのみち第三者と比較するわけではないのだから、特に不都合はないともいえるが、それも張り合いのない話だ。

あれこれ試して、どうもシャツの胸ポケットに入れている時は感度が悪いらしいと判断し、以後はスラックスのポケットに入れることとした。また、以前よりもいっそう頻繁にカウンタの確認を行なうようになった。以後は(気付いた範囲では)おかしな問題は起きていない。

ただし、頻繁にメモリを確認すると、その都度ディスプレイを明るくするためであろう、消費電力が大きく、フル充電でも一日もたなくなるのが目下の悩みの種である……。